りんご便り

カテゴリ: MVNO(格安SIM)

ijmiomeeting_somusho
以前、書いた。 高額な国際音声通話ローミングが切れないんで、落としたらバンバカ使われちゃうかもしれませんとのお話。 IIJmio meetingに総務省の人(総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 料金サービス課 企画官 内藤 新一氏)が登場し、「質問を受け付けます」とのことなので、真に受けて質問してみた。 内藤新一氏の回答:

「細かすぎてわかりません」

 IIJの人から補足が入り、「やれればやりたい」とのこと。

総務省の人への質問がバンバカ入り、ちょっと苛ついていたのかもしれない。

総務省総合通信基盤局は、以下のことにも取り組んでいる。
また、スマートフォンは、今や、国民の「生活インフラ」であり、通信料金負担の軽減は重要な課題です。総務省では、利用者にとって一層分かりやすく納得感のある料金・サービスを実現するため、MVNO(仮想移動通信事業者)が大手携帯電話事業者に支払う接続料の適正化、SIMロック解除の円滑化、端末販売の適正化などにより、事業者間競争を更に加速させ、通信サービスと端末をより自由に選択できる環境を整備していきます。
総務省|総合通信基盤局

国際音声ローミングサービスなど、とっくに「納得感のある料金・サービス」ではなくなっているだろう。そして、一律このサービスが付与されているのは、「事業者間競争」とは真逆の方向だろう。 これを「細かすぎてわかりません」の一言で済ますのは、非常に残念。


ちなみに、IIJmioはいつの間にかWeb上で音声も止められるようになったのかもしれない。

音声通話機能付きSIMカードを紛失された場合、第三者に音声通話を利用される可能性があります。お客様ご自身で回線を停止することが可能です。
回線の中断・再開会員専用から利用停止手続きを行ってください。

また、会員専用お問い合わせ窓口会員専用からご連絡いただくことで、回線(データ通信/音声通話機能/SMS機能)の停止を弊社にて承ることが可能です。利用停止をご希望の際は、会員専用お問い合わせ窓口会員専用から停止したいSIMカードの「電話番号」をお知らせください。
音声通話機能付きSIMカードを紛失しました。 | IIJmio

音声通話停止は窓口(電話・メール)のみ、とも読み取れる。

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MVNO(格安SIM)上位5社の年末年始電話受付状況。

どこもやっているだろうと思いきや、以外にもOCNが1/4~営業再開。 この間紛失・盗難に遭ったりしたらどうなるんでしょう……。 インフラを担う超伝統会社の意外な側面。

MVNO_tekiseikensa

0個~1個 キャリア(docomoやau)に留まりましょう
2個~3個  もうすこし、調べてからにしましょう
4個~5個 まず問題ありません

そのココロは……。

クレジットカードを持っている

格安SIM(MVNO)の支払い方法は大半がクレジットカードとなる。 OCNモバイルONEは口座振替も可能(電話受付)。

【2016/05/01追記】

「継続課金」可能なデビットカードが登場。
Visaデビット付キャッシュカード継続課金取引お取扱い開始のお知らせ|住信SBIネット銀行

おおよその1日あたり、月あたりデータ使用量を把握している

データ使用量には無頓着な人も意外といるのではないだろうか。 MVNOでは一定量の達したらメールでお知らせしてくれるようなサービスはない。

UQ MOBILEやぷららのように、無制限プランをのあるMVNOもあるが、上限を設けないなりの速度しか出ない。


ユーザIDとパスワードを入力するのは苦にならない

原則、スマホのAPNという項目を自力で設定する必要がある。 最低限、これら2項目の入力ができないと無理だろう。 あらかじめ設定されているSIMフリー端末もあるが、設定されていたらラッキーと認識していたほうが良いだろう。 キャリアの端末を流用するなら、問答無用で必須。


自分の機種のSIMカードのサイズを即答できる

SIMカードには標準、マイクロ、そしてナノの3種類があり、端末に合ったサイズを選ばないと刺さらない。 キャリアを使っていれば、ショップでぼけっとしてれれば良きに計らってくれであろう項目。 サイズ変更は可能だが、手数料がかかり、郵送対応(BIC SIM除く)。

カードを大きく認識させるアダプター、小さくさせるパンチが市販されてはいる。 だがこれはスケート初心者がトリプルアクセルに挑むようなもの。

過不足なく質問点をまとめる文章力がある

MVNOは人件費をカットしているのも安さの理由。 キャリアのようなショップでの至れり尽くせり対応はない。 電話・チャットでの問い合わせは、待ち時間の無駄。 したがって、何かあればメールで問い合わせるのが合理的であり、そのためには、わかりやすく要件を伝える文章力が必要。


と、いうことでこれら項目を大体クリアしたほうが、あとで「しまった」となってしまうリスクは低くなる。 なお、「キャリアのような至れり尽くせりはない」と書いたが、店頭サポートをしているMVNOもある。 ビックカメラのBIC SIMとイオンモバイルがそれ。 もしお近くにこれら店舗があれば、何ができるか調べてみるのも一つの方法。 (mineoも店頭サポートをウリにしているようだが、直営店は大阪に1ヶ所のみ、事前サポートが必要な提携店があるなど、かなりトリッキー。)

MVNO_POI

docomoとのPOI(相互接続拠点)、そこにぶら下がるサーバーが2ヶ所あるか1ヶ所なのかというお話。 仮に東京のサーバが震災で落ちても、大阪が生きていれば理屈の上ではデータ通信はできることになる。

2ヶ所あると明言しているのはIIJmio。 今年になって増設。 OCNモバイルONEは、リモートホスト(ネットの接続元)がtokyoとosakaの2種類あることから、やはり2カ所と推測できる。 mineoは大阪に拠点を置く会社だが、どうなのか分からなかった。

ちなみに、この3事業者はMVNE、すなわちdocomoから借りた回線を他の事業者に又貸しする立場でもある。 IIJmio、OCNモバイルONE回線にぶらさがっている業者であれば、同様のバックアップが期待できるだろう。

●IIJmioのぶらさがり先(抜粋)
  BIC SIM
 イオンモバイル
 DMM
 
●OCNモバイルONEのぶらさがり先(抜粋)
 Nifmo

まあ、実際のところは果たしてそれで機能するかどうかは、「そうなってみないとわからない」というのが本音のようだ。 だがしかし、いざという時のライフラインであるからして、すこしでも有事に役に立つもんを選びたいもの。

【参考】
MVNOとしての事業をご検討の事業者様へ | 企業情報 | NTTドコモ
IIJ堂前氏に聞く「震災時におけるMVNOの実力」 - ケータイ Watch
NTTドコモの主要なMVNEとMVNOの関係をAPNから整理してみた | BLOGRAM

熊本地震MVNO対応

熊本地震にOCNモバイルONE、IIJmioそしてmineoの大手MVNO3社はどのように対応しているか。 日本で日本のサービスを利用している以上、他人事ではない。 見てみよう。

いち早く、そつなくインフォメーションを出したのはOCNモバイルONE。

2016年4月15日:熊本県熊本地方地震に係る災害救助法の適用地域における料金の減免などについて | NTTCom 企業情報
(2)料金の減免について 災害救助法適用地域のお客さまが、避難などによって実質的にNTT Comサービスを全くご利用できなかった場合には、お客さまのご申告に基づき、当該期間*2のご利用料金(回線基本料、定額料、付加機能使用料など)の減免を行います。*3
*3: NTT西日本など協定事業者からの情報により被災が確認できた場合、ご申告の有無に関わらず料金の減免を行うことがあります。

対象地域の料金減免には申告が必要、だがNTT側で自動判定して減免することもありますよ、という歯切れの悪い表明になっている。 まあしかし、ここが一番早い。

同日、mineoはフリータンクからのパケット引き出し前倒しを実施。

【熊本地震被災者支援】mineoフリータンクの引き出し機能を本日より開放 | 王国通信 | マイネ王

フリータンクの引き出しというのに解説が必要。 mineoには、誰かが余ったパケットをタンクに貯金する、パケットが足りなくなった人は貯金を引き出せるという機能。 震災で平常心を失っている状況で画面をピコピコできるのかいな、という疑問はあるが、こういう対応をしている。

IIJmioが動き出したのは4月19日になってから

IIJmio:平成28年熊本県熊本地方の地震に係る災害救助法の適用地域にお住まいのお客様に対するサービス利用料金の措置について

お客様からのお申し出に基づき、弊社サービスの利用履歴がないことが確認できた場合、2016年 4月分、5月分の料金のうち、利用出来ない期間のご利用料金を減免いたします。
ということで、OCNモバイルONEと同様料金減免対応あり。 ただし、OCNが申告先にフリーダイアルを用意しているのに対し、IIJmioは03から始まる有料ダイヤル。

さらに、あとから追記だが、2GBの被災者への自動追加も表明している。
(追記) ※IIJmio高速モバイル/Dサービス 1契約ごとに4月分のバンドルクーポンを2GB付与します。
・ 本日より順次付与してまいります。
・ お客様側のお手続きは不要です。 全ての料金プランで一律2GBの付与となります。
IIJは興味深いアナウンスも同時に出しているが、それはさておきmineoの対応。

熊本地震により被災されたお客さまに対する支援措置について|プレスリリース|ケイ・オプティコム

2016年4月20日と最も遅い公式表明。 内容はというと、
「mineo(マイネオ)」サービスにおいて、パケット支援を実施 (対象のお客さまには、2GBを送信させていただきますので手続きの必要はございません)
被災地支援のための活動として、eoポータルサイト「eonet.jp」上に「eoチャリティー壁紙」を開設いたしました。本活動にご賛同いただいたお客さまが壁紙をご購入いただくことにより、ご購入金額(消費税等を含む)全額を被災地への義援金として、ケイ・オプティコムから日本赤十字社に送金いたします。
パケット増量はIIJmioに追従、義援金を募るという施策がプラスされている。 ただし、料金減免についての記述は見当たらなかった。

OCNモバイルONEがパケット増量を行わない、行えないのは1日110MB上限コースが存在するからだろう。 日次で対象地域に増量措置をかける、というのは単純に30倍のシステム負荷がかかる。 なるべくトラフィックを平準化させたいという供給側のエゴが、裏目に出た形(私見)。

ちなみに、IIJはこんなアナウンスも出している。

IIJmio:災害時のIIJmioのご利用について

プラン別の緊急通報の可否、緊急地震情報の受信方、そして安否連絡の方法についてまとめたものとなっており、一読しておくといざという時に役に立ちそう。

ちょっと気になったのが次の一文。
【重要】被災地以外のご利用者の方にお願い

IIJmioのデータ通信は、全国で一度に利用できるデータ通信量に限りがあります。被災地でのデータ通信をスムーズにするために、被災地以外にいらっしゃる方は以下の点にご協力お願いいたします。
 
・スマートフォンでの動画の閲覧(災害時のニュース動画配信など)
 なるべくお避けください。 TV・ワンセグ・ラジオがご利用できる場合は、そちらでの情報収集をご検討ください。
・スピードテストなど不要不急の通信
 お控えください。
帯域が限られているMVNO故、不要不急の大容量データ使用を自粛することは必要だろう。 しかし、これはあくまで災害時の一般論として書かれている。 「大きな災害発生直後」の対応とも冒頭にあり、今現在も余震だか本震だかわからんレベルで地震が頻発している本災害にどこまで利用者のモラルを求めているのかが判然としない。

IIJmioからのお知らせは、言葉足らずで「!?」となることがしばしある。「土管屋」を自称するのならば、技術的にいまどんな状況で、利用者がどうすべきなのか、公式にわかりやすくアナウンスしてほしいもの。

【2016.4.23追記】

OCNモバイルONEも、4月21日に5GBのパケット追加を発表。

熊本地震で被災されたお客さまへ「OCN モバイル ONE」のデータ容量を無償で追加

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