Ubuntu Kylinはチャイニーズ向けのUbuntu公式フレバー。 LubuntuやXubuntuと並んで公式サイトで紹介されている。
中国の工業情報化部(工業和信息化部)との共同制作。 2013年に初リリースされ、Ubuntu 18.04 LTSベースが最新版。64-bit版と32-bit版が公開されている。
Ubuntu Kylin 18.04 LTSを仮想環境にインストールして使ってみた。
無印UbuntuやUbuntu派生とだいたい同じ手順。 「試用するか、インストールするか」画面と、キーボードレイアウトで日本語を選択する必要があった。
大昔のニュース番組のような起動画面。
動画を別ウィンドウで再生
デスクトップは「すぐ使える」ことに全力を尽くしている。
画面左下を押せば、馴染みのタイプのランチャー画面が開かれる。 Favoriteの上段には意識的に登録したソフトを、下段には最近使用したソフトが自動表示される。 All Appは「インターネット」「サウンド」といったカテゴリ分けをせず、ダーッと一覧を出す仕様。
画面右下にマウスを移すと、瞬時にデスクトップが表示される。 そのまま押せば、すべてのウィンドウが最小化される。
下パネルないしタスクバーは、いまふうに太い。
新旧とりまぜ、とっつきにくさを徹底的に排除した印象。また、欧米の洗練さとは別次元のものを堂々と見せつけられた感。
Ubuntu Kylinは独自のソフト同梱。 目玉らしいのがKylin Software Center。Ubuntuソフトウェアには入っていないものあり。他OSとのソフト置き換え一覧が便利。
「一つの中国」各地の天気を表示。(indicator-china-weather) 独自のいわゆるTweakソフト(Kylin-Assistant)も同梱されている。
その他同梱ソフトも見ていく。
オフィススィートには、LibreOfficeではなくWPS(Kingsoft Office)がインストール済。 バージョンは10.1.0.6363。WPSサイトで公開されている最新版は10.1.0.5707であり、より新しいバージョンになっている。
ブラウザにはFirefoxに加えてChromiumが同梱。本家Ubuntuには同梱されなくなったDVD書き込みソフト(Burner)もあり。
日本語部分の、例えば経済の「経」が、
と表示されてしまうような問題をなんとかしよう。
Settings>Personalizationでフォントを「Ubuntu」ないし「Mate」に変更。
日本語フォントも入れた。
端末(MATE端末)から、
横道。上の設定画面の□のところでは、フォントのギザギザ具合を調節できるようになっている。
ログアウト→再ログイン。
【2018/6/18追記】
現在はインストール、インストール直後のアップデートで、設定なしで日本漢字が表示されている。
sudo apt install ficitx-mozcとやり、言語サポートを開くとTakaoフォントもインストールされた。
◇
中国語入力のためのSogou pinyinは、Ubuntu Kylin Software Centerから、もしくはダウンロードしてインストールする必要がある。 18.04のUbuntu Kylin Software Centerは準備中の模様のため、仮想環境の16.04で試してみた。
Mozcによる日本語とSogouによる中国語の両方を入力できた。 なんか楽しいですね。
参考:
Ubuntu flavours | Ubuntu
Ubuntu Kylin - Wikipedia
Ministry of Industry and Information Technology - Wikipedia
中華人民共和国工業情報化部 - Wikipedia
中国国家機関相関図 http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000010863.pdf
Downloads - WPS Office Community
中国の工業情報化部(工業和信息化部)との共同制作。 2013年に初リリースされ、Ubuntu 18.04 LTSベースが最新版。64-bit版と32-bit版が公開されている。
Ubuntu Kylin 18.04 LTSを仮想環境にインストールして使ってみた。
インストールする
無印UbuntuやUbuntu派生とだいたい同じ手順。 「試用するか、インストールするか」画面と、キーボードレイアウトで日本語を選択する必要があった。
起動する
大昔のニュース番組のような起動画面。
動画を別ウィンドウで再生
デスクトップは「すぐ使える」ことに全力を尽くしている。
画面左下を押せば、馴染みのタイプのランチャー画面が開かれる。 Favoriteの上段には意識的に登録したソフトを、下段には最近使用したソフトが自動表示される。 All Appは「インターネット」「サウンド」といったカテゴリ分けをせず、ダーッと一覧を出す仕様。
画面右下にマウスを移すと、瞬時にデスクトップが表示される。 そのまま押せば、すべてのウィンドウが最小化される。
下パネルないしタスクバーは、いまふうに太い。
新旧とりまぜ、とっつきにくさを徹底的に排除した印象。また、欧米の洗練さとは別次元のものを堂々と見せつけられた感。
独自ソフトに舌を巻く
Ubuntu Kylinは独自のソフト同梱。 目玉らしいのがKylin Software Center。Ubuntuソフトウェアには入っていないものあり。他OSとのソフト置き換え一覧が便利。
「一つの中国」各地の天気を表示。(indicator-china-weather) 独自のいわゆるTweakソフト(Kylin-Assistant)も同梱されている。
その他同梱ソフトも見ていく。
オフィススィートには、LibreOfficeではなくWPS(Kingsoft Office)がインストール済。 バージョンは10.1.0.6363。WPSサイトで公開されている最新版は10.1.0.5707であり、より新しいバージョンになっている。
ブラウザにはFirefoxに加えてChromiumが同梱。本家Ubuntuには同梱されなくなったDVD書き込みソフト(Burner)もあり。
ちゃんとした日本語を表示できるようにする(追記も参照)
システムに現れる文字は、日本語が英語のどちらか。日本語部分の、例えば経済の「経」が、
と表示されてしまうような問題をなんとかしよう。
Settings>Personalizationでフォントを「Ubuntu」ないし「Mate」に変更。
日本語フォントも入れた。
端末(MATE端末)から、
sudo apt install fonts-takao-gothic fonts-takao-mincho
横道。上の設定画面の□のところでは、フォントのギザギザ具合を調節できるようになっている。
日本語を入力できるようにする(追記も参照)
端末(MATE端末)から、sudo apt install fcitx-mozc
ログアウト→再ログイン。
【2018/6/18追記】
現在はインストール、インストール直後のアップデートで、設定なしで日本漢字が表示されている。
sudo apt install ficitx-mozcとやり、言語サポートを開くとTakaoフォントもインストールされた。
◇
中国語入力のためのSogou pinyinは、Ubuntu Kylin Software Centerから、もしくはダウンロードしてインストールする必要がある。 18.04のUbuntu Kylin Software Centerは準備中の模様のため、仮想環境の16.04で試してみた。
Mozcによる日本語とSogouによる中国語の両方を入力できた。 なんか楽しいですね。
参考:
Ubuntu flavours | Ubuntu
Ubuntu Kylin - Wikipedia
Ministry of Industry and Information Technology - Wikipedia
中華人民共和国工業情報化部 - Wikipedia
中国国家機関相関図 http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000010863.pdf
Downloads - WPS Office Community